.
床下の断熱方法には、家の基礎全体を断熱材で包み込む「基礎断熱」と、床のすぐ下に断熱材を設置する「床断熱」の2つがあります。それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、住宅会社の考え方によって採用している方法は異なります。
.

.
「基礎断熱」のメリットは、床下空間を含む家全体が断熱材で覆われるため、優れた断熱性と気密性を持っていますが、床下のシロアリ対策や湿気対策の難しさがデメリットとして挙げられます。
一方「床断熱」は基礎内に外気が通り、通気性が良く湿気が溜まりにくいため、シロアリが好まない環境を作ることができシロアリ被害を防ぐことができます。ただし、床下に施す断熱材の厚みに限りがあるため、基礎断熱と比較して断熱性能がやや低くなる可能性があります。
花みずき工房では床下の通気性を重視し、「床断熱」を採用しており使用しているフェノール断熱材の「ネオマフォーム」は熱伝導率が小さい分、他の断熱材と同じ厚みであるとき圧倒的に優れた断熱性能を発揮いたします。

.
ネオマフォームはフェノール樹脂を発泡させ、微細な気泡に高断熱ガスを密閉することで高い断熱性能をもつフェノールフォーム断熱材です。ネオマフォームの最大の特徴は高い断熱性能であり、「熱伝導率※」は、数ある断熱材の中でもトップクラスのλ＝0.020[W/(m・K)]になります。

.

参考 : 旭化成建材
. 
このネオマフォームの高い断熱性の秘密は、髪の毛の太さほど（100ミクロン未満）の微細な気泡構造です。
断熱材は、気泡が小さいほど、輻射熱(物体が温かいとその熱を放射して周囲に伝える現象)が跳ね返される回数が増えて、輻射による熱移動が少なくなり、熱が伝わりにくくなります。また、気泡が小さいと、熱の対流(温かい物体が上昇し冷たいものが下降する流れ)もほとんど起きず、さらに熱が伝わりにくくなります

.
他の断熱材と比べても高い断熱性能を誇るネオマフォームは、他にも優れた性能を有しており、「防火性」「耐久性」「健康性」において以下のような特徴があります。
.

ネオマフォームは鍋やフライパンの取っ手などに使用される熱に強く燃えにくいフェノール樹脂を採用しています。また、ネオマフォームは炎にあてても炭化し燃え広がらず、燃焼時の発生ガスも少ないため有毒なシアンガスが発生することはありません。
.

.

発泡系断熱材は、気泡のガスが断熱性能を左右するためガスが抜けるに連れて断熱性が落ちることが想定されます。しかしネオマフォームは、ガスバリア性の高い「独立気泡」の実現により、気泡の穴や割れを少なくすることで気泡ガスが抜けにくく長期間にわたって安定した性能を発揮できます。
.

.

ネオマフォームは、シックハウスの評価項目のひとつであるホルムアルデヒド放散等級がF☆☆☆☆でホルムアルデヒドの放散量が最も少ないことを表しており 建築基準法上、面積制限なしで使用できます。また、シックハウスの原因となりうる化学物質の「VOC（揮発性有機化合物）」についても放散速度が基準値を大きく下回る結果となり、その安全性が確認されました。そのためネオマフォームは、室内の空気を汚染する可能性が低く健康性にも配慮された断熱材です。
.

.
地球温暖化が進み、CO2の排出を削減する家づくりが求められている中、ネオマフォームは発売当初から温室効果のあるフロン系の有毒ガスを一切使用しないノンフロンのHC（炭化水素）を発泡ガスに使用しています。また、リサイクル面でも優れており廃材を新しいネオマフォームの原料としたり、廃材を焼却する際の熱エネルギーを温水プールや発電に再利用しています。
ネオマフォームを取り入れることで、住まいの温熱環境の快適化と地球温暖化防止に繋がり、より良い環境作りと快適な暮らしを実現します。

今回は「ネオマフォーム」についてご紹介しました。ネオマフォームは、高い断熱性能・耐火性、さらに長期間にわたって劣化しにくい耐久性と多くの魅力をもつ高性能な断熱材です。直接肌が触れることが多い床など、しっかりと断熱をしたい場所に使うと夏の暑さも冬の冷たさも感じにくく、また、耐火性が高いので万一の火災にも安心です。ネオマフォームについてもっと知りたい方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
.