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注文住宅で理想を叶える間取りアイデアと実例集

設計士が教える最適プランと
成功事例をご紹介

家づくりにおいて、間取りを考えることは今後の暮らしやすさや快適性を左右するとても重要なステップですが、全くゼロから間取りをつくり上げていく「注文住宅」では自由度が高い分、理想の間取りづくりに頭を悩まされる方も数多くいらっしゃいます。もちろん住宅会社に足をお運びいただければ、プロの建築士がヒアリングをもとに間取りをゼロから設計していきますが、事前に自分たちの間取りイメージを整理しておくことも、理想の家づくりを叶える有効な手段と言えます。そこで今回は注文住宅で理想の暮らしを叶えるための、間取りづくりのアイデアと実例集をご紹介いたします。
注文住宅の間取りづくりのアイデア


多くの方にとって一生で一度の家づくり。経験が乏しい中でいきなりゼロから理想の間取りを描くことは簡単なことではありません。いざペンをとって間取りづくりを行おうと思っても、一体どこから描き出したら良いのか?悩んでしまうのでは無いでしょうか?ここでは、そんな間取りづくりを始めるためのアイデアをいくつかご紹介いたします。


1:実例から理想の間取りをイメージする

まずは世の中に出回っている様々な実例を参考に、理想の間取りイメージを描くことが重要です。WebサイトやSNS、住宅雑誌に掲載されている間取りを参考にイメージを膨らませたり、モデルハウスや見学会で実際の住まいを確認しながら理想の間取りイメージを膨らませていくことが、理想の間取りを考える上で有効な方法と言えます。

 

2:ライフスタイルや家族構成から間取りを考える

自分やご家族のライフスタイル、家族構成を考慮した間取りのプランニングはとても重要となります。特に住まわれる人数が多い場合や多世帯住宅の場合などは、広いリビングやダニング、複数の居室や水回り設備が必要となる場合が多いため、生活パターンを考慮して間取りを考えましょう。また、ライフスタイルや家族構成の近い友人宅や、現場見学会に足を運んでみるのも有効な手段です。

 

3:必要な部屋数や機能から間取りを考える

住まわれるご家族全員に必要な部屋数や大きさ、各部屋の機能を細かく洗い出し、それに基づいて間取りを考えていくことも有効な手段です。LDKや寝室はもちろん、仕事や趣味のためのワークスペースや収納スペース、水回り空間など数や大きさを明確にし、それを間取りに反映させていくと良いでしょう。

 

4:土地の形状から間取りを考える

建設予定の土地が決まっている場合は、土地の形状から理想の間取りを考えていくことも重要です。特に変形土地や高低差のある土地では、必然的に配置できる玄関の位置やリビングの場所、駐車場スペースなどが決まってくることがあります。土地の形状に合わせて間取りを作り上げていくことも有効的です。

 

5:間取りシミュレーションアプリを活用する

ある程度の間取りが決まってきたら、専用アプリを活用して実際に間取りをシミュレーションしていくことも有効的です。アプリによっては立体的に間取りを確認することもでき、暮らしのイメージをより膨らませることができます。

これで間取りの大枠が決まる!最初に決める3つの要素


次に理想の間取りを描く上で、間取りの大枠が決まる3つの重要な要素をご紹介いたします。細かな部分を考え出す前に、まずはこの3つの要素を決めておくことで、理想の間取りづくりが効率的に行われるでしょう。

1.玄関の配置

玄関の配置は、毎日の生活動線に大きな影響を与えるだけでなく、ファサードのデザインにも関わる重要な要素です。接道や駐車場からのアクセスを考慮して、荷物の運搬や雨の日の移動に適した位置に配置する事が望ましいですが、家相を気にされる方は方角にも注意が必要です。一般的な大きさの目安は2帖程度ですが、ウォークインシューズクロークや2方向玄関を設ける場合は、4〜6帖程度のゆとりある空間を確保されるといいでしょう。

2.リビングの配置

リビングは、家族が集まって日々団欒する空間になるので、家の中で最も面積が大きくなることの多い居室です。南面の最も日当たりの良い場所に配置することで、日中は照明を使うことなく明るく快適に過ごす事ができ、エネルギー効率も向上します。また、リビングを庭に面して配置することで、外の景観を取り込んだ開放感あふれる空間を演出できます。大きさの目安は延床面積の30%とされていますが、2人暮らしで10〜12帖、4人暮らしで15〜20帖程度確保されることが多いです。

3.家事動線

家事動線は、日々の家事の負担を大きく左右する重要な要素で、キッチンを中心に玄関や水まわり空間の配置によって動線の良し悪しが決まってきます。家事を効率的に行うために、キッチン、洗面所、洗濯スペースなどの配置や移動経路を工夫し、動線を短くすることで、時間や労力を節約できます。また、玄関から直接パントリーやキッチンにアクセスできる買い物動線を設ける事も効果的です。配置の注意点として、家事動線が家族の生活動線と交差しないようにすることが重要です。また、動線上に障害物や急な段差がないようにし、安全性にも配慮しましょう。

理想の間取りを描く際には、玄関、リビング、そして家事動線の3つの要素をあらかじめ決めておくことで、自然と間取りが決まってきます。各間取りのポイントを抑えた上で家族の生活スタイルや敷地の条件に合わせて、間取りをイメージしてみましょう。

人気の高いおすすめの間取り10選


[ ウォークインシューズクローク ]
ウォークインシューズクロークとは、玄関やエントランスに設置される、靴を履いたまま出入りできる収納スペースです。靴はもちろん傘やコート、子供用の自転車やベビーカーなども収納でき、玄関をすっきりと広く使うことができます。二方向玄関にすることで、来客用と家族用に動線を分けることができ、急な来客があったときも、気持ちの良い玄関空間でお迎えすることができます。靴が多い方や、子育て世帯、玄関周りを常に整頓しておきたい方に最適です。

[ ウォークスルークローゼット ]
ウォークスルークローゼットとは、入口が2箇所あり、通り抜けることができるクローゼットです。部屋と部屋をつなぐ動線としても活用できるため、通るついでに服や物を取ったり閉まったりできます。また、ランドリーから寝室への動線上に設置することで、「洗う・しまう・着る」をスムーズに行える効率の良い洗濯動線を実現します。洗濯物が多いご家族や、家事時間を短縮したい方に最適です。

[ ランドリールーム ]
ランドリールームとは洗濯室のことで、「洗う・干す・畳む」を一箇所で行うことのできる空間です。花粉や黄砂が気になる方は物干し竿を設置して部屋干しをしたり、作業台を設けてアイロンがけをするなど、一箇所で移動せずに洗濯を完結できることが最大の利点です。また、ファミリークローゼットを隣接することで、更に洗濯家事の効率が向上します。家事時間を短縮したい方や花粉や黄砂が気になる方に最適です。

[ 土間リビング ]
土間リビングとは、従来の日本家屋にみられる「土間」をリビング空間に取り入れたスペースです。汚れが気になる作業や、水を使う作業などを天候を気にせずに室内で行う事ができます。また、大きな窓やガラス戸でリビングと屋外空間を段差なく繋げることで、外と一体感のある開放的な暮らしを叶えることができます。ペットと暮らす方やガーデニングやDIYが趣味の方、アウトドアライフを楽しみたい方に最適です。

[ 吹き抜けリビング ]
吹き抜けリビングとは、リビングの階上に居室を設けず、天井が2階まで吹き抜けているリビング空間です。リビングが開放的になる他、高窓を設けることで高い位置からも自然光を取り入れる事ができ、採光が難しい土地でも明るく広々としたリビングを実現できます。間取りに余裕がない方は、吹抜けの天井高を半分程度に抑えたハーフ吹抜けを採用することで、2階の居室を犠牲にすることなく吹抜けリビングを設けることも可能です。明るく広いリビングが欲しい方。隣家問題で採光が取りにくい方に最適です。

[ ヌック ]
ヌックとは、リビング脇の余白空間や階段下のデッドスペースを利用して設ける、小さなお籠りのくつろぎスペースです。個室を設けずに、読書やゲームに興じることのできる落ち着いた、プライベート空間を確保できます。机や照明を設置することで、集中できるワークスペースとして活用することも可能です。スキマ時間を愉しみたい方や、家族と繋がりつつも一人の時間を大切にされたい方に最適です。

[ 小上がり畳スペース ]

小上がり畳スペースとは、リビングの一角に段差を設けて設置した畳の空間です。家事の合間にちょっと休憩したり、小さなお子様のおむつ替えや着替えを行うことができます。また、引き戸やロールスクリーンを設けて間仕切ることで小さな和室として活用したり、段差部分を収納として活用することも可能です。和室までは必要ないけれど、空間に和の要素を取り入れたい方や、ちょっとした休憩スペースが欲しい方に最適です。

[ 防音室 ]
防音室とは、壁や天井、床などに防音材や吸音材、開口部に防音ドアや防音サッシを用いて音の出入りや響きを遮断した個室です。家族や近隣住民に配慮しつつ、大音量で映画や音楽鑑賞、楽器演奏などを時間を気にせずに楽しむことができます。新築完成後に防音室を設けたい方には、通常の居室に設置できるユニットタイプもございます。映画や音楽鑑賞、生音での楽器演奏を楽しみたい方や、集中して読書や勉強をしたい方に最適です。

[ パントリー ]
パントリーとは、食品庫とも呼ばれるキッチンの周辺に設置された食品や日用品などを収納するスペースです。食品や日用品に加えて、キッチン家電や普段使わない調理用品、更には冷蔵庫や冷凍庫を収納することで、生活感を抑えたスッキリとしたキッチン空間を実現できます。まとめ買いした食品や日用品も備蓄しておく事ができるため、家計の節約にもなる他、災害時の備えにもなります。食品や日用品のまとめ買いをされる方や、キッチンをスッキリと広く使いたい方に最適です。

[ ワークスペース ]
ワークスペースとは、リビングやダイニングの一角に設ける、仕事や趣味の作業を行う空間です。個室を設けずに、仕事や趣味に集中できる空間を設けることができる他、PCやスマホの保管場所としても重宝します。リモートワークに活用する場合は、生活音に配慮したキッチンやテレビから離れた場所に設置すると良いでしょう。個室にこもらずに、仕事や勉強、趣味の作業などを行いたいという方に最適です。
設計士が教える注文住宅の間取り事例


花みずき工房には、社内に4名の一級建築士が在籍して、年間100件近い間取り設計を行っています。そんな間取り設計のプロが描いた、それぞれテーマの異なる4件のまどりプランをご紹介いたします。

1.四季をきりとる家


家族のかたちにとらわれず、互いを尊重した二人暮らしをテーマにした「ピクチャールーフ」。23.9坪の狭小建屋に二人にとって必要な空間はすべて揃え、閉ざしたファサードから垣間見える贅沢なインナーテラスには、ピクチャーフレームの様に切り取られた屋根開口から四季折々の光や景色が降り注ぎ、外との関わりが二人の暮らしをより豊かなものにしていきます。





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2.シンプルに暮らしを愉しむ平屋


ここ数年ニーズが高まり続けている平屋の住まい。かつては終の棲家として人気を博したワンフロアで効率よく暮らせるこのスタイルは、今では物を極力少なくし、シンプルに暮らそうと考える若者世帯にとって、人気のスタイルです。この58坪と程よい土地に敢えてコンパクトに構える25坪の平屋は、家族の団欒を叶えるミニマルな室内空間と、外遊びやアウトドアライフを愉しむ豊かな外空間を携えた、4人家族の理想的な暮らしを実現します。



シンプルに暮らしを愉しむ平屋の詳細はこちら >>


3.オンもオフも豊かに暮らす家


家主を出迎える敢えて窓を設けないクローズドstyleのファサードは、内と外を隔てる凛とした境界線。仕事と家庭、パブリックとプライベート、日常と非日常…湖畔に広がる閑静な住宅街に悠々と聳え立つこの家は、暮らしの中の様々なonとoffを、住まう人のために優しくも頼もしく隔ててくれるバウンダリーライン。







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4.暮らしにアトリエのある家


近年増え続けるフリーランス人口。以前よりもっと自由な発想でワークライフバランスを考える方々にとっての理想の住まいとはどんな形になるのでしょうか?
暮らしの中にお店があって、お店の中に日常の暮らしがある… 住まいと店舗の間にあった境界線を一度取り払い、再定義した暮らしがurban storeのコンセプトです。






暮らしにアトリエのある家の詳細はこちら >>

今回は、注文住宅で理想の暮らしを叶えるための、間取りづくりのアイデアと実例集をご紹介いたしました。プロの設計士に間取りづくりを依頼する前に、ある程度間取りの知識や理想の間取りイメージが整理されていると、より具体的な要望を伝えやすくなり、住まいづくりが円滑に進んでいくと思います。
もちろん全くゼロから間取りづくりをプロの設計士に相談されたいという方も大歓迎ですが、花みずき工房では間取りのイメージと費用感をご確認いただけるプランブックをご用意していますので、こちらも併せてご参考にしてみてください。

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Yukina Yamaguchi

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