先日、静岡県立浜松特別支援学校の木工班に所属する9名の生徒さんたちが、
作業学習で使用される木材を、磐田市にある花みずき工房の資材倉庫まで引き取りに来て下さいました。
過去にも数回、花みずき工房で余った木材を先生方にお渡ししていましたが、
今回は生徒さんたちが直接、バスや電車を乗り継いでわざわざ足を運んでくださいました。
普段から様々な木材を利用して椅子やコースターなどを作られる生徒さんたちに、
改めて木材の大切さや木の家づくりについて、少しお話させていただきました。
話の中で、
苗木から家づくりに使える木になるまで何年かかるか?
一軒の家を建てるのに何本の木が必要になるか?など、
いくつか難しい質問を生徒さんたちに投げかけてみましたが、
見事に正解されたことにとても驚かされました。
木工班の皆さんが日頃から木に親しみ、
深い知識を持っていることが伝わってきて、とても感心いたしました。
また、木の種類によって価値が異なることに興味を持たれる生徒さんもおり、
こうした経験を通じて、木材に対する理解を一層深めて頂けたように感じました。
.
さらに、木材を綺麗に連結する「ダボ埋め加工」などの簡単な実演を披露させていただき、
生徒の皆さんにも加工技術を体験していただきました。
皆さん積極的にご参加いただき、「意外と難しい」と言いながらも、
一生懸命にダボ埋め作業に取り組まれる姿勢に、とても感心いたしました。
.
最後に、今回集めた家づくりの過程で余った木材を、生徒さんたちがそれぞれ協力しながら
運搬用の車に積み込んでくださいました。
炎天下の中バスや電車を乗り継ぎ、わざわざ遠方まで足を運んで頂いた生徒さんたちが、
自分たちの手で大切そうに木材を運ばれる姿を見て、
とても嬉しい気持ちになりました。
次はこの端材たちが浜松特別支援学校の生徒さんの手によって、
どのような素敵な製品に生まれ変わるのか、とても楽しみです。