フローリングとは?心地よく暮らせる無垢フローリングの秘密
フローリングの種類と特徴をご紹介
フローリングとは、主に木材や木材に似せた材料を使って作られる床材の総称で、大きく分けて「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2種類に分かれます。無垢フローリングは天然の木材をそのまま切り出し、床材として加工した材料ですが、複合フローリングは複数の層を重ねて張り合わせた材料で、表面に貼られている材料によって「挽板フローリング」、「突板フローリング」、「シートフローリング」の3種類に分かれていきます。つまりフローリングの選択肢としては「無垢フローリング」、「挽板フローリング」、「突板フローリング」、「シートフローリング」の4種類がございますので、ここからはこの4種類のフローリングについて、メリットやデメリットを織り交ぜながら細かくご説明させていただきます。
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無垢フローリング
無垢フローリングは木から切り出した一枚板で、接着剤などの化学物質を使用していない自然素材の床材です。
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合板やMDF(中密度繊維板)などの木の板を接着剤で張り合わせて基材をつくり、基材の表面に厚さ2~3mmの本物の木を貼り合わせてあります。
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突板(つきいた)フローリング
基材の表面に、丸太をかつらむきの要領で厚さ0.3~0.5mm程に薄くスライスした本物の木が貼られています。
[ こんな方におすすめ ]
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シートフローリング
基材の表面に木目などをプリントした、樹脂フィルムやオレフィン、紙などの化粧シートが貼られています。
[ シートフローリングのメリット ]
[ シートフローリングのデメリット ]
ここまで4つのフローリングについて、細かくご紹介させて頂きました。シートフローリング以外の表面は本物の木材で仕上げられているため、表面上の見た目は天然木仕上げということになりますが、やはり木が本来持つ性質を保持する「無垢フローリング」でしか叶えられない快適な暮らしがございます。
木の断熱性はコンクリートの約12倍、蓄熱性は断熱材として知られるグラスウールの約40倍と言われています。冬もほんのりと温かく一度温まると冷えにくいため、無垢フローリングの家づくりをされたOB様のほとんどはスリッパを履かない生活をされています。また、湿気の多い夏場や洗濯物を室内干しした日も、木の調湿効果のおかげでサラっとしていてベタつきません。
無垢フローリングは一枚板であり接着剤を使用しないため、シックハウス症候群などの健康被害を引き起こすホルムアルデヒドなどの有害物質を含みません。さらに木の香りに含まれるフィトンチッドという香り成分には、消臭効果・抗菌効果・抗酸化効果・リラックス効果などがあり、心地よく健康的な暮らしをサポートしてくれます。
いざ無垢フローリングを使用すると決めた後も、色味や木目など様々な樹種があって迷いますよね。花みずき工房での日頃のお打合せで、頻繁に比較検討される人気の樹種をピックアップしましたので、無垢フローリングを使った施工実例とともにご紹介いたします。
淡いピンクの色彩が特徴のサクラは、スタンダードな人気で多くの方に選ばれています。加工しやすく適度な硬さがあるため日本でも古くから床材として使用されてきました。流通量が安定しており比較的安価です。色のばらつきは少ない傾向にありますが、グレードレンジが広く、節や色むらの有無で印象が変わります。明るく優しい雰囲気の家にしたい方におすすめです。
サクラ:実例1
サクラ:実例2
淡黄白色のパインは節の表情が楽しめ、引き締まった印象が特徴です。成長スピードの速い針葉樹は空気をたくさん含んでいるため、温かみがあり柔らかい質感です。針葉樹の中では比較的硬いためフローリング材として広く流通しており、価格は比較的安価です。木の温かな雰囲気を楽しみたい方や、カントリー調の家にしたい方におすすめです。
パイン:実例1
パイン:実例2(塗装あり)
黄褐色でナチュラルな色合いのオークは最も人気のある樹種のひとつです。虎の縞模様のような虎班と呼ばれる美しく力強い木目が特徴です。耐久性があるため古くからウイスキー樽などに使用されてきました。ジャパニーズオークとして世界で評される北海道産のミズナラなど、高品質で流通量が少ないため比較的高価です。テイストを選ばず採用でき、シックで上品に仕上げたい方におすすめです。
ナラ:実例1
ナラ:実例2
ダークブラウンのウォールナットは、適度な油分と特有の艶感が特徴です。衝撃に強く加工がしやすいため、昔から高級家具や楽器などに使われてきました。ダークブラウンの美しい色味を持つ樹種は数少なく、価格は比較的高価です。高級感のあるモダンなインテリアに仕上げたい方におすすめです。
ウォールナット:実例1
ウォールナット:実例2
今回はフローリングの種類とそれぞれの特徴についてご説明させて頂きました。意匠性や価格面だけではない、目に見えにくい部分の違いもお分かり頂けたでしょうか。フリーリングに限らずどんな素材にも長所と短所がございますので、実際のお打ち合わせでは各素材の長所を活かしつつ、お客様の暮らし方やお部屋の用途やテイストにあわせて、理想的な素材選定のご提案をさせていただきます。
また、定期的に開催している完成現場見学会では、フローリングをはじめとする住まいの素材を実際にご体感いただけますので、是非お気軽に足をお運びください。