皆さんは「埋蔵文化財」をご存じでしょうか。
埋蔵文化財とはその名のとおり地下に埋もれている文化財のことです。
実はみなさんが住まわれているその下にも遺跡があるかもしれません。
浜松市や全国に、広くこの埋蔵文化財の対象地域
(埋蔵文化財包蔵地といいます。いわゆる遺跡です)が分布しており、
意外と普通の住宅地の下に遺跡があったりします。
では、家を建てたい土地の下に遺跡があると家が建てれないかといえばそうではなく、
基本的には遺跡に影響を与えない形であれば建築は可能です。(行政の判断によります)
住宅を建築する際には、計画地にこの埋蔵文化財包蔵地があるかを確認し、
所定の手続きを行い、建築を進めていきます。
つい最近も、この手続きや調査に立ち会う機会がありました。
写真は埋蔵文化財の届出書類です。
浜松市に住宅の計画内容等の届出をし、問題の無いことを確認してもらいます。
場合によっては、手続きをしていくなかで必要に応じて浜松市が試掘調査などを行います。
そして土の中の遺跡の状況などを浜松市が確認し、
建築しても差し支えないと判断して頂いたうえで建築を進めていきます。
写真は試掘調査の様子です。このときは深い穴を数ヵ所堀り発掘調査を行いました。
もちろん建物に影響を与えない場所で行います。
この試掘調査で、鎌倉時代(800年前)を中心とした茶碗等の土器が出土しました。
その後、所定の手続きを行い、無事着工しました。
浜松市のホームページでお住まいの地域の埋蔵文化財包蔵地の確認などをすることができます。
気になる方はぜひご確認ください。