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花みずきの空想プラン:中庭で育むつながりの家

行き来を自由自在にする中庭

花みずき工房の設計チームがお届けする「花みずきの空想プラン」。普段お客様の理想の家をオーダーメイドで形にしている弊社設計スタッフが、外とのつながりを意識して自由な発想で描いた空想プランシリーズの最終回となります。今回は、自然と調和する設計を心掛けている一級建築士 丹羽恭平が「中庭で育むつながりの家」をテーマにお届けいたします。

まずは動画をご覧ください。

 

想定したのは、南面道路の土地に34坪の2階建て。ご友人を招くのが好きな31歳のご主人とお料理好きな28歳の奥様、1歳の小さなお子様がいる3人家族のお家です。人が集うことが好きなご夫婦が中庭を通じて、プライベートとパブリックを分けることのできる設計を目指しました。

来客と住人が気軽に集うオープンな中庭

 

スクエアなデザインのファサード中央に設けられた開口部がこの家のエントランス。奥が透けて見えるルーバー扉の先にはLDK空間とつながる大きな中庭を設けました。

ご友人と集まるときにはLDK空間と一体につなげ、外から自由に出入りできる開放的なアウトドアリビングとして活用できます。また、家族だけで過ごすプライベートな時には扉を閉めきり、個室空間として活用することもできます。

空間を囲む中庭の存在が家族を育む

 

キッチンに立つ奥様やリビングでくつろぐご主人、将来2階の子ども部屋を行き来するお子様の姿、それぞれの生活空間の中心に中庭を設けることで、家族の気配を常に感じていられる安心感のある暮らしを目指しました。中庭に植えた木々の緑越しに、それぞれの居場所を自然に感じながら、心地よい距離感の家族とのつながりが育まれていくことと思います。

明るさだけでなく通気性も快適に

 

屋根を掛けない中庭を設けることで、どの空間にも家の中央から光が行き渡り、家中に心地よい明るさが生まれます。

また、窓を開け広げれば中庭からの風が家中に行き渡るように、風の動く設計を心掛けました。

プライベートとパブリックの共存

 

中庭を含めた広々としたLDK空間は、格子戸を開け広げることで外とつながるパブリックスペースとして活用できますが、格子戸を閉めることでプライベートな日常の生活空間になります。

また、パブリックスペースから伺える生活感を極力抑えるための間取り設計にも配慮し、プライベートとパブリックのハイブリッドな暮らしをイメージいたしました。

設計に携わってお打ち合わせをしていると、お客様のご要望は実に様々です。今後も土地のカタチや周辺環境を読み解きながら、注文住宅の自由な家づくりを強みにして、お客様の生活スタイルに合わせた入念なプランニングを心掛けてまいります。

設計士

Kyohei Niwa

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