公園で見掛けた蕪束(かぶらつか)をご紹介します。
屋根の形状は8角形の構造です。
斜め下から見上げると屋根組が見えます。
もっと下から見上げるとこんな感じです。
屋根の中央を見ると中心から垂直に伸びる束(丸太)が切られて宙に浮いているのがわかりますでしょうか。
これが蕪束(かぶらづか)です。
多角形の各隅から登り上がる隅木がお互いに倒れ込む事で釣り合いをとっている構造体です。
これは木組みによって成り立っています。お互いの木を切り欠き、釘や金物を一切使わずに組まれます。
蕪束に隅木が組まれた瞬間に交点が動かなくなり構造体が決まってしまいます。
鉄骨でこの構造体は作れるでしょうか・・・・・・・・
これは木組みでないと作られない構造ではないでしょうか。
在来木造の良さはこの木組みが強くしなやかに建物を安全に守り、
長持ちさせてくれることだと思います。
Postted by 杉浦 智康