.
昔から問題になっているシックハウス症候群や化学物質過敏症などには、建材に使用する化学物質が関わっていると指摘されています。例えば、漆喰や珪藻土の塗り壁には接着剤が不要ですが、ビニールクロスには接着剤が必要です。また、何枚かの木材を貼り合わせる集成材や合板にも接着剤を使用しています。その接着剤に含まれる化学物質が家中に充満し、人体に吸収されることで体調を崩してしまうことがあります。重度のシックハウス症候群の場合は引っ越しや改築しなければならない場合もあるため、家づくりの際はご自身の健康を考えて素材を吟味することが重要です。

近年は住宅の高気密・高断熱が進み、湿度が高いと細菌、カビ、ダニが繁殖しやすくなります。カビやダニは衣服をだめにするだけでなく、アレルギー症状やぜんそくを引き起こす可能性もあります。しかし、無垢材や珪藻土などの自然素材は、調湿作用を持っています。夏場のジメジメした時期には部屋の湿気を吸い取ってくれますし、冬の乾燥が気になる時期には蓄えた湿度を吐き出し湿度を一定に調整してくれるためカビやダニの繁殖を抑えることができます。

 

天然木材を使用した無垢フローリングはとてもいい香りがしますよね。この天然木材の中にはフィトンチッドという香り成分が含まれています。このフィトンチッドには消臭や抗菌効果があるだけでなく、血圧が下がり脈拍も落ち着くといった自律神経を安定させる効果もあります。忙しくてストレスを抱えた毎日の生活の中で、リビングや寝室などリラックスしたい部屋に、天然木材の無垢フローリングを使用することで疲れが軽減されることでしょう。 .

健康に配慮した建築をめざすバウビオロギーの思想では「病を治すのは医者、病気にさせないのは建築家」と言われています。それほど健康に暮らしていくためには住まいの空気環境が重要と考えられています。これからお家を建て、何十年も住むことを考えると快適で健康な時間を多く過ごしたいですよね。今後、新築やリフォームをお考えの方は、間取りやデザインだけでなく健康に配慮した素材選びも是非重要視することをおすすめいたします。
花みずき工房の展示場では自然素材の空気感を味わうことができます。興味のある方は是非足をお運びください。
.
来場予約はこちらから＞＞