今年の梅雨にも土石流発生という自然災害が発生しました。
森は緑のダムとして保水の役割を果たす訳ですが
雨量が限界を超えたり違法な造成などされると
土砂災害となってしまいます。
普段見ている山は自然の状態かというと
人工的な植林が行われ本来の形ではないそうです。
天竜の山ではほとんど杉や桧の植林がされています。
この植林は第二次大戦後の住宅需要を見込んで行われましたが
1960年代の木材輸入自由化によって
輸入材にシェアを奪われてしまいます。
放置された森林は自然災害や山火事、マツクイムシに弱く
本来の森の役割が果たせなくなってしまっているそうです。
本来の自然の森の姿は人の手が入らない神聖な場所、鎮守の森を見るとわかるそうです。
本州では常緑の広葉樹(シイ・タブ・カシ)がメインの樹木になっているそうです。
東日本大震災では奇跡の一本松が有名になりましたが
残りの7万本の松は全て津波で倒され流されてしまいました。
現在森の復興も進められ、木の根が深く強く伸びる広葉樹が
瓦礫の埋まった土地にも植林されているそうです。
後20年もすると東北の被災地に多くの鎮守の森が誕生しそうです。