木材トレーサビリティとは
トレーサビリティを確保した
木材でつくる、
安心できる住まい
木材は例え同じ材種であっても、原産地や育成年数などによって強度が異なる、品質の不安定な商品です。さらに原木を伐採して建物に使用されるまでの間に、様々な生産経路を通りますが、トレーサビリティを確保していない木材には、品質に関する信頼できる情報がありません。例えば、万が一耐震性に関わる柱に意図しない物が使われてしまった場合、住宅の安全性は大きく揺らいでしまいます。あらかじめ木材がどのようなルートを通って住宅に利用されるに至ったのか、正確な情報を把握していれば、このような事態を未然に避けることができます。
また、住宅には多くの木材を使用するため、トレーサビリティを確保していれば、森林の保全に努め、将来的な木材の品薄状態を防ぐことも可能になります。
木材のトレーサビリティ
木材のトレーサビリティは、立木の管理から始まります。どの山林で・どの大きさで・樹齢何年であるかを立木の段階から一本一本記録をしていきます。伐採が行われると、その日付や品質がデータに蓄積されていく仕組みで、このデータの蓄積は、お客様の住宅に使用されるまでの「伐採」「製材」「プレカット」などの全ての工程で行われます。これらは木材の在庫管理、計画出荷にも役立っており、しっかりと管理することで永続的な森林の保全にも繋がっています。
更に花みずき工房ではFSC認証材の地産ヒノキを使用しています。FSC認証とは、管理された森林から生産された林産物を目に見える形で消費者に届ける仕組みです。FSC認証には森林資源や森林環境に配慮しているかを審査・認証する「FM認証」と、事業者を対象とした、加工・流通時に認証を受けていない林産物が混ざらないように管理していることを審査・認証する「CoC認証」があります。
花みずき工房はCoC認証を受けた企業から木材を仕入れており、林産物がお客様の家づくりに使用されるまでの加工・流通過程を明らかにすることができる、つまり明確なトレーサビリティを確保した家づくりを行っています。
今回は、木材のトレーサビリティを確保することの重要性についてご説明いたしました。国内の全ての住宅会社が、木材のトレーサビリティを確保している訳ではありませんが、安心して暮らせる家づくりのために欠かせない、とても重要な項目と言えます。
花みずき工房では、定期的に開催している「構造見学会」にて、実際に住宅のトレーサビリティを確保した木材をご確認いただけます。是非お気軽に足お運びください。