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漆喰と珪藻土、同じ壁でもこんなに違う

素材提案のこだわり、
漆喰と珪藻土を使い分ける

花みずき工房では、自然素材を使った健康で豊かな暮らしをご提案しています。

中でも塗り壁の材質である漆喰と珪藻土は、見た目はとても似ていますが、適材適所で使用することでその効果を存分に発揮します。

今回はこの、漆喰と珪藻土における素材提案のこだわりについてお伝えします。

長い歴史を持ち環境に配慮された「漆喰」

 

漆喰は、天然鉱物資源である「石灰」を主原料とし、天然海藻などから作られる糊や麻などの植物繊維を刻んだ「スサ」を加えた100%天然素材の建築材です。その歴史はなんと5000年。古代エジプトのピラミッドで砂を混ぜた石灰モルタルの形で使われ、ヨーロッパでは古代ギリシャ神殿や数々の遺跡、日本では神社仏閣や城郭に古くから使用されてきました。

特長は、①環境に優しい性質(自然のサイクルで元の石灰石に還る循環型・炭酸ガスを取り込む)②不燃性  ③調湿・消臭性能  ④VOC(揮発性有機化合物)を含まない・抗菌作用などがございます。

多機能で優れた調湿効果が魅力の「珪藻土」

 

一方珪藻土の原料は、海底にある植物性のプランクトンの化石です。表面に0.12ミクロンの超微細な無数の孔を持つため、漆喰に比べて特に調湿・吸音効果に優れています。また、光触媒効果もあり、実際に先日私の自宅で子供が野菜ジュースをこぼした際、珪藻土の壁についたシミが約23週間ほどでかなり目立たなくなりました。

特長を活かした使い分け

 

それぞれの特徴から、花みずき工房では調湿効果や消臭効果がより高い「珪藻土」をドライルームや洗面脱衣所・トイレ等の主に水廻りに使用しています。

一方、リビングや寝室などのくつろぎ空間にはカビを防ぎ、クロスのように剥がれる心配がいらない「漆喰」を使うことをお勧めしています。

使用する漆喰・珪藻土は共に安全な100%自然素材の国産材料です。デメリットとして挙げられるひび割れやカビにも強く、傷や汚れが付いてしまった場合のご相談やメンテナンスセミナーも随時行っておりますのでご安心ください。

 

毎日暮らす住まいの環境が整うことは身体にも心にもいい作用をもたらします。特長を生かして素材を使い分けることで、快適で心地よい暮らしを手に入れることができるのです。

ハウジングアドバイザー

Chisato Takatsu

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