一生に一度と言われるこだわりの家づくり。安心して長く住める家を保つにはメンテナンスが欠かせないのですが、花みずき工房がおすすめしている自然素材は、化学物質等を含む新建材と比べて繊細でお手入れが大変といったイメージがありませんか?
実は意外と簡単にお手入れが出来ますので、今回は代表的な自然素材のメンテナンスについて解説いたします。
意外と簡単な自然素材のお手入れ
ご家庭にある道具で
簡単にできるメンテナンス
漆喰は石灰石という岩石を原材料とする塗り壁材で、古くからお城や蔵に使われてきました。静電気を帯びない性質があるため埃が付着しにくく、基本的にはメンテナンスフリーの素材です。手垢や汚れが目立つ時は消しゴムでこすれば簡単に落ちますし、消しゴムで落ちない場合は水で濡らしたメラミンスポンジが有効です。それでも取れない汚れはサンドペーパーで軽く磨いたり、上から薄く塗り重ねることも可能です。漆喰は年々硬くなる性質がありますが、表面が欠けてしまった時はヘラを使って充填します。上手く塗れなくても1~2時間して硬くなってきてから、カッター等で余分な漆喰を削ぎ落せば平らにならすこともできます。
珪藻土は海底に堆積した珪藻の化石を原材料とし、こちらも主に塗り壁に使用されます。漆喰同様に帯電しない性質があり、普段は掃除機と消しゴムで十分にお手入れができます。注意点として珪藻土を水拭きすると汚れが染み込んだり広がったりする恐れがあるので避けましょう。たとえばコーヒーなどをこぼして拭き取る必要がある場合は、硬く絞ったのち叩くようにして拭き取ります。珪藻土には自浄作用があるため、徐々に汚れが薄くなっていきます。どうしても気になる場合はサンドペーパーで優しく擦ることで汚れをぼかすことができますし、もちろん珪藻土も上塗り補修が可能です。
無垢材とは天然無垢の木材から切り出した板をそのまま使った素材で、住宅ではフローリングや天井材・建具などに使われることが多いです。薄い板をボンドで張り合わせた複合フローリングと比べると、防水性や薬剤でのメンテナンスに弱いですが、逆に言うと日々のお手入れに薬剤は必要なく、気になる部分を空拭きするのみです。しつこい汚れがある場合は硬く絞った雑巾で水拭きをしましょう。それでも取れない汚れはサンドペーパーで擦り落とします。あとは1~2年ごとに無垢材用のお手入れワックスで拭き上げればメンテナンスは終了で、もし表面に凹みや傷をつくってしまった場合でも、アイロンと濡れタオルで補修ができてしまいます。
日々のお手入れと定期的なメンテナンスで大切なお家の寿命を長く保つことができます。今回ご説明した自然素材のメンテナンスの詳しい手順は、年に2回開催している体験型のセミナーでお伝えしています。実際に塗り壁と無垢材の凹みや傷の補修体験が出来ますのでぜひご利用ください。